Le Chèvrefeuille

世界は遊覧、思い出の場所であり、われらは去りゆく者

随想

le cri

今回の表題は文字通りの叫びである。 と言ってもかの有名なムンクの叫びではない。もっと一般的なことである。いや、そういう意味ではムンクの叫びも関係があるのかもしれないが。 高校時代くらいに他人のブログを指を咥えてみていた頃、こう言っては申し訳…

اختيار

前回の記事更新からだいぶ経ってしまった。 コロナ禍という状況、かつ日本政府のワクチン周りの動きが異様に遅いせいで身動きが取れず、趣味であった海外旅行も封じられ、あまり生き甲斐という生き甲斐が見出せずにいる。 思えばかつての自分というのは自分…

雑談と教養

かつて初期研修医をしていたとき、とある非臨床系診療科を回ったことがある。 その診断室ではクラシック音楽が流れており、大変博識だった部長の先生は音楽から哲学、世界史に至るまで幅広い雑談に花を咲かせていた。前の月まで回っていた診療科では、人々は…

イラン旅行(0)プロローグ

イランという国の名前を聞いたことがある読者は多いだろう。 最近ではウランの濃縮とか核合意とかイエメンとかシリアとかいうきな臭い文脈で語られることが多い。というか1979年のイラン革命以来、イランという国はほぼ常に、他国への介入の手痛い失敗を認め…

開設にあたって

高校の頃から知人の多くが開設していたブログというものを、いつか自分も書いてみたいと思いつつ、自分の飽きっぽさや文章の拙劣さを鑑みると到底他人の鑑賞に堪えるものが書けると思えず、ずっと手を付けられないままだった。 そんな自分をブログに駆り立て…