Le Chèvrefeuille

世界は遊覧、思い出の場所であり、われらは去りゆく者

八丈島・青ヶ島(1)竹芝出発、八丈島観光

〇〇〇〇/7/15

22:30 竹芝桟橋出発

〇〇〇〇/7/16

6:00頃 御蔵島通過

8:50 八丈島底土港

レンタバイクを借りて八丈島観光

あしたば荘泊

 

※本記事の内容は架空のものであり、実際に起きたこととは一切関係ありません。

 

出発の日である。

浜松町から竹芝桟橋に向かう道は、4年前は古い建物が散在していてやや場末感があったものの、今ではずいぶん立派な建物となり、ソフトバンクやら何やら日本の有名IT企業が入居している。たった4年でここまで変わるのかと思うと色々感慨深いものがある。この間自分は何か成せたことといえば、三歩進んで二歩下がる状態である。

竹芝桟橋最寄りのコンビニは大変広い。品揃えも豊富…のはずだが夜遅いこともあり、商品は売り切れが多い気がする。パンと飲み物、そして幾らかのお菓子を買って桟橋、都会の真ん中にある異郷への扉へ。

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この日は八丈島方面に向かう橘丸のほか、伊豆大島へ向かうさるびあ丸も出発するようで、コロナ禍だからさぞ客も少ないだろうと思っていたが全くそんなことはなく賑わっている。受付で予約した切符を発券してもらい、船を待つ。釣りに行く人、マリンスポーツ好きと思われる色黒の兄貴、初々しいカップル… 皆さま楽しそうだ。

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時間があるので桟橋の建物の上の階へ。皆がベンチに座って橘丸の黄色と緑の船体を眺めている。彼らもこの船に乗っていくのだろう。良い旅を。

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ここ1年ほどメディアはコロナの話題で持ちきりであり、毎日のように何の意味があるかもわからない感染者数の報告を継続している。もはや人々は自粛が我慢の限界であることは明白であるのに、「専門家」は毎日のように第何波だの山場だの聞き飽きたセリフをオオカミ少年の如く連発し、日本政府は「専門家」のいうことを鵜呑みにするばかりで、対応は遅く場当たり的で全く現実が見えていない。

イギリスは毎日数万人も感染者がいるがコロナとの共存を目指し、ジョンソン首相は他の感染症と違った扱いはもうしないという。これが一番現実的な考えの様に思われるがどうだろう。メディアも恐怖を煽りすぎな感じがある。医療関係者の皆様はコロナの危険性についてSNSやメディアを通じてご高説を垂れているが、残念ながら彼らの常で、医療という側面は世界の一側面にすぎないということを見落としている。コロナで命を落とさなかったとしても、お金がなくなって生きるのが苦しかったり、生き甲斐を奪われて生きる屍の様になったりしても誰も責任を取らないことは明白で、もう好きなことをやって自分の健康を維持した方が良いだろうという考えに至るのは当然のことである。そもそもこのコロナ禍における緊急事態宣言で、通い詰め親しんだ飲食店が一つまた一つと店を畳んでいく様子を目にしてきた我々にとっては全ての行為が「必要かつ急」であることが明らかとなってしまった以上、不要不急などというおまじないはもう決して通用することはない。苦しい時や疲れた時は趣味で気分をリフレッシュすることが要かつ急である。

 

さて、出航20分前になった。夜になってあかりの消えたお土産店の横にある桟橋への出口への待機列に。今回も4年前と同様、特一等を予約した。前回より心なしか値段が上がっている気がするが、細かいことはどうでも良い。タラップを上り船内へ。

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特一等室のカードキーを受け取る。部屋は広く清潔で、四人分のベッド、机と椅子、トイレとシャワールームがある。受付の際に相部屋となる可能性を指摘されたが、幸い部屋は私一人で、のんびりと寛ぐことができそうだゼ。荷物を整理していると、程なく出航である。名物の東京湾夜景を見に、甲板へ向かう。すでに先客がたくさんいて、夜景を楽しんでいた。夜の東京湾を吹き抜ける空気が爽やかで、かつてと同じように、これからの旅に心が躍る。

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かつてはやらなかった船内の施設めぐりをしてみることに。

特一等のある部屋は第5甲板にある。さらに等級が上の特等席は、第6甲板。逆に特二等や二等客室は第4甲板やそれより下である。一番下の二等は雑魚寝部屋になっているが窓がなく、人は一人もいなかった。

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左:船内の案内図 右:第2甲板の二等船室は誰もいなかった


そうこうしているともう11時半ごろになったので、就寝。御蔵島到着が6時頃なので、目覚ましをその少し前の時間に合わせておいた。以前船に乗った際は気づかずに損をしたのだが、ベッドについている照明の下にコンセントがあり、これで携帯の充電ができる。

***

目覚ましで起きると、すでに外は薄明るい。三宅島に到着した頃で、島のなだらかな稜線が見える。三宅島と御蔵島の間はあまり距離がなく、数十分で到着。せっかく起きたので、甲板で御蔵島を眺めることにした。

三宅島も御蔵島も火山であるが、三宅島は比較的新しい火山で近年も活発な火山活動が見られるのに対し、御蔵島は数千年前に活動を停止した古い火山で、島の周囲は数百メートルの断崖絶壁に囲まれている。御蔵島の特徴的なシルエットには自然の厳しさを感じさせるすごみがあり、その姿は独特で、何度見ても飽きない。特に断崖を流れ落ちる滝は見事なものだ。

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御蔵島港へ到着する。御蔵島は島の海岸線と垂直に突堤が作られており、集落へ向かう道は島の斜面が削り取られて作られている。沢をコンクリートで固めた滝のような構造物も印象的だ。集落は一段高い海食崖の上に形成されている。朝日に照らされる集落が美しい。

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御蔵島周囲の海は黒々としており、島の周囲の海の深さが窺われる。降りる人はイルカウォッチングを楽しむ人だろうか、心なしかスポーティな女性が多い気がする。しばらくして御蔵島を離れるあたりで自分も船室に戻り、八丈島が見えてくるまで二度寝することにした。

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8時ごろ再び起床。

甲板に出ると、右手の海上にぼんやり浮かぶ3つの山が見える。これが八丈島八丈小島である。

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空が曇っており、海の色もその影響でややくすんでいる。波はこの海域としては穏やかで、船の揺れもあまりない。かつておがさわら丸に乗った時のような激しい揺れを期待して、酔い止めまで持ってきたのに拍子抜けである。青く霞んで見えた八丈島のシルエットも次第にはっきりして緑色を帯びてきて、程なく底土港に到着である。特一等室のカードキーは記念ということでいただいた。

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底土港近くの駐車場では大学生のサークルと思われる若者がたむろしており、何かを待っているようだ。私も大学生になったばかりの頃は何でもできるような気がしていたけど、今考えてみれば所詮はただの世間知らずのクソガキだったなあなどと思わざるを得ない。彼らもまだ若いしこれからだろう。しかしサークルとは羨ましい。私の入った学部は他の学部と隔離されており、「〇学部における上意下達」を身につけるためにほとんど体育会系の部活しかなかったのでサークルに入って楽しく大学生活などという選択肢は最初からなかった。ぜひ頭がアホになるくらい遊び呆けて、大学生活を満喫してほしいもんだね、彼らには。私はあらかじめレンタバイクを予約していたモービルレンタカーに電話をして、港まで迎えにきてもらう。黄色いハイエースだ。

モービルレンタカーはガソリンスタンドと直結している。レンタバイクの旨を伝えると、建物裏の倉庫に行って自分で好きなバイクを選んで持ってくるように言われた。青、銀、黒、ピンク、オレンジ。当然のごとく太陽のように明るく楽しそうなオレンジカラーで決まりである。昔は紫色以外の色はあまり受け付けなかったが、今は黄色以外に特に苦手は色はない。黄色だって使い所が正しければ綺麗に決まる。例えば橘丸の黄色と緑のカラー、一見すると激しくセンスが悪く感じるものの、八丈島近海の鮮やかな青い海にはこの黄色がよく映える。結局色というのは使い所なのだよワトソン君。

 

さて、レンタバイクを借りたので、八丈島周回の計画を考えてみる。まずは右側から八丈富士を一周。大賀郷に戻り昼食。そして昇竜峠を越えて、末吉を経由して中之郷にある民宿、あしたば荘へ向かう。それが良さそうだ。

今回は八丈島随一の寿司処である銀八と、4年前に来た際に気に入ったカフェである空間舎に目星をつけたものの、残念ながら前者はコロナ禍休業中で電話が繋がらず、後者はおそらく以前訪れた時にお話をしてくださった店主のおばさんが電話に出てくださったものの、「例年だったら夏は金曜も営業するんですが、今年の夏休みはコロナということもあるから無理しないで行こうと思ってるんです」とおっしゃっていた。うーんそうか。別の店を探さねばな。そういうわけで、お昼は島の南側の樫立集落にある「いそざきえん」が営業することを確認し、そちらに向かうことにした。

まずは八丈富士の周回である。この道は左手に海を間近に望み、右手にはシダ植物などの緑が鮮やかで、開放的な素晴らしい道のりである。湿度が高い八丈島の空気は緑の香りが濃く、鶯の鳴き声が心地よい。八丈富士の右半分を回り込むと、八丈小島の均整の取れた山体が見えてくる。

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八丈小島は1万年程度前までに活動を停止したという比較的古い火山であるそうだが、八丈島との間には海流があり便は悪く、その地質学的研究はあまり進んでいないらしい。かつては八丈小島にも人が住んでいた。そこではマレー糸状虫症が蔓延しており、住民はこの風土病に大いに苦しめられていたという。近代になってこれは駆逐されることになるが、この狭い島では水も食料も十分に取ることはできない、そして十分な教育も子孫に与えることができないと考えた住民は集団離島したそうである。1969年のことであったそうだ。あんな小さな島にも様々な歴史があるということである。

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大賀郷に向かう道の右手には「南原千畳敷(現地案内図には千畳岩と書いてある)」はかつて八丈富士の噴火の際、溶岩が海に流れ込んだ地形である。黒い玄武岩の表面には流紋が見られ、かつての噴火の様子を想像できるダイナミックな地形になっている。

f:id:le_muguet:20210722103215j:plainこのあたりには空間舎の案内板がある。かつてレンタサイクルを借りて島を半周した際には空間舎にお世話になったものだが、懐かしい。昔お世話になった時の写真を載せておきましょうかね。あしたばチーズケーキとカフェオレが絶品だったな。

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四年前に空間舎を訪れた時のもの。素敵な空間でした

大賀郷から樫立に向かう道には「大里の玉石垣」という八丈島の名物的景観があるが、どうせまた後で末吉方面に向かう際に戻ってくるので、まずはお昼にありつくことを優先することにした。長い坂を越えトンネルを抜けると、樫立の集落に至る。坂の途中で振り返ると、八丈富士と八丈小島が綺麗に見える。残念ながら曇っているので、あまり綺麗な写真がこの時は撮れなかった。

いそざきえんは古民家風の食事処で、伝統的な島料理を提供している。お店の前の広場には大きなガジュマルの木があり、その木のそばには「燃料にも使えないし建築資材としては劣っているし云々だが、台風の風除けとしては役に立つ」などといううんちくが書かれている看板がある。

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左:古民家風のレストラン、いそざきえん 右:庭先にある大きなガジュマル

建物は古く味わいがあり、客は畳の上でご座の上に座り食事をすることになる。一番安いコース料理である黒潮料理を注文することにした。お値段1680円。料理はあしたばや麦といった伝統的な食材をふんだんに使用しており、独特の味わいだ。私は好き。というか最近好き嫌いがあまりなくなってしまったので、余程のゲテモノでもない限り嫌いとは感じなくなった。尤も納豆とくさやは無理であるが…

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左:黒潮料理とパッションフルーツジュースを注文 右:趣のあるいそざきえん店内の廊下

 いそざきえんからは元来た道を戻り、大里の玉石垣集落。かつて訪れた時はこの観光の目玉をスルーしてしまったので、今回はじっくり観察してみることにする。大里は江戸時代から八丈島の政治の中心で、海岸から罪人に玉石垣に最適な丸い石を拾って来させて作ったものだという。よくもこれほど大きさの揃った石を大量に…と感心する。インカの石垣とまではいかないかもしれないが、なかなかのものである。

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玉石垣の町並み。これが集落全体に広がっていて、壮観

 

大里からは三根にある定番のお土産屋、民芸あきへ。

黄八丈から食料品まで、お土産ならなんでも揃う。今回は以前買おうと思ったが高価すぎて買えなかった、黄八丈の巾着袋を買うことにした。これだけで小さいものでも6000円程度する。覚悟がなければこの小さい袋にそこまでのお金は出せないだろう。でもなんとも言えない黄金色の光沢のある生地、細かな紋様、見れば見るほど味わい深い織物で、その値段を出す価値は十分あると思う。かつては年貢として幕府に納めていたそうだから、その美しさは折り紙付きである。最近は後継者不足もあって値段が高騰しているそうだが、高価な巾着袋を複数個買うことにしたのは、黄八丈の未来に少しだけでも貢献したいという思いもあった。

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民芸あき。こちらでは巾着袋をいくつか購入。美しい風合い

 民芸あきからは、末吉集落に向かう九十九折の道を行く。原付の馬力がかなり低くスピードが出ない。法面には大きな葉を持つシダが生き生きと生い茂っており素晴らしいワインディングロードだ。降水量が多く気温も暖かな八丈島は、植物の生育にとっては絶好の環境なのだろう。昇龍峠からは八丈富士が美しく眺められる。天気も次第に晴れてきた。

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昇龍峠からの素晴らしい展望
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遠くに末吉の集落が見える。所々に大きなシダが茂る、素晴らしい道

さっきから素晴らしいばかり言っているが、本当に素晴らしい。この緑の生き生きとした感じ、植物のエネルギーのようなものは本土ではなかなか感じることができないもの。以前もこんな感動を味わっていたのだろうか。

ここ数年は都会歩きに楽しさを見出すことに慣れさせられていた感もあったが、そんなものでは本当は本質的な感動は味わえないんだろう。きっとどこか心の奥底で不満足が蓄積していたに違いない。自然が圧倒的に強く、その中で人々がつつましく伝統を受け継ぎながら暮らしているこの地では、その大きさを間近に感じることができる。そして火山島特有の地形の峻険さ、ダイナミックさ。素晴らしいねえ。

小さな末吉集落を通り過ぎて、民宿のある中之郷へ。途中には奈古の展望台があり、素晴らしい海が望める。この辺りは海食崖が発達している。島の南側を形成する三原山は3000年ほど前で活動を停止したいわゆる死火山であり、新しい火山である八丈富士と比べると侵食が進んでいる。特にこの洞輪沢付近は洞輪沢火山という三原山よりさらに年代の古い火山の残骸が残っているらしく、高度に発達した海食崖を見ることができる。

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奈古の展望台より

中之郷は三原山の南斜面に発達した、雰囲気の良い集落。

町は古い石垣で区画されており、時折玉石垣を見ることができる。オオタニワタリが所々に着生していて、この地の温暖さを物語っているようだ。本日の宿、あしたば荘は玉石垣の上にある鄙びた民宿で、こちらに荷物を置いて散歩に向かう。集落を吹き抜ける風が心地よい。地図を見ると中之郷古民家喫茶なるものがある。時間もちょうど良いのでお邪魔してみることにした。よく手入れされた庭の中に、年季の入った高床式の建物がある。蚊取り線香の香りが懐かしさをそそる。建物の梁は黒みがかっており、調度品も歴史を感じる。この建物の古さを物語っているようだ。

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古民家喫茶、中之郷

店主のおばさん(お姉さん?)に話を伺ってみる。建物の年季とは裏腹に大変気さくな方だ。祖母が維持管理していたこの建物をカフェとしてオープンしたのだという。江戸時代末期の建物で築160年ほど(!)これには驚いた。こんなに湿度が高く雨の多い地域なので、維持管理にはかなり手間がかかっているはずだ。緑鮮やかな苔に覆われた庭、自然な間隔で植えられた地元の植物、全てに美意識が感じられて素晴らしい空間になっている。歴史を重みという息苦しい感覚ではなく、美しさとして肌で感じられることが素敵だなあと思う。抹茶セットとあしたばシナモンロールを注文することにした。いずれもとても美味しい。

なんて贅沢な時間だろう。
 

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ゆっくり寛いだ後、向かったのは裏見ヶ滝温泉。野趣満点の温泉で、観光名所になっている。混浴なので水着で入ることになる。お湯はちょうど良い温度で、少し白く濁っている。沢の音を聞きながら入る温泉、これもまた贅沢なものだ。混浴ということで海が好きそうな女性も水着姿で来ていた。

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裏見ヶ滝温泉

この温泉の裏手には裏見ヶ滝という滝があるが、訪れた時間帯の問題もあってあまり綺麗な写真が撮れなかった。残念。近くの橋からはヘゴ(木生シダ)の群生を見ることができる。八丈島はヘゴ分布の北限とされているそうだ。

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沢筋に群生するヘゴ。真ん中に生える幹の白い木がちょっと芸術的な造形

藍ヶ江の集落を通って宿に戻る。青く鮮やかな海が間近だ。急斜面に張り付くような集落の光景が素晴らしい。

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藍ヶ江漁港と、藍ヶ江の集落

本日の夕食は島寿司。宿泊料金7500円とは思えない、ぜいたくな夕食だ。味もとてもおいしい。冷房は100円入れないと使えないし、建物もなんだか古びていてタオルも付いていないが、この食事の素晴らしさはそれを補ってあまりあるもの。おいしい食事に満足して寝ることにした。

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素敵な夕食

明日はいよいよ青ヶ島。この旅の目玉である。四年前の忘れ物は回収できるだろうか?楽しみだ。