Le Chèvrefeuille

世界は遊覧、思い出の場所であり、われらは去りゆく者

南インド(1) インドの洗礼

11/24 

天気:はれ(成田)はれ(チェンナイ)

AI307 1130→1120NRT 1810DEL(デリー)

AI540 2040DEL 2335MAA(チェンナイ)

Taj Coromandel 泊

 

 

 

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いよいよ謎多き国インドに足を踏み入れる時がやってきた。

エアインディアは成田空港第2ターミナルから出発する。第2ターミナルは第1ターミナルより小さく、ショップやフードコートも充実しておらず今ひとつという感じだった。荷物預け入れの際、デリーでは荷物を受け取らなければならない、つまりチェンナイまで預け入れ荷物を自動で運んでくれないという旨を伝えられ、スーツケースも手荷物に含めることにした。

成田空港。行き先の面白い飛行機といえばウランバートル行きくらいか

行きの飛行機はビジネスクラスを取れたので、JALサクララウンジが使える。ラウンジでゆったりとジュースを飲みながら時間を潰す。

サクララウンジ

エアインディアの機体は窓の周りを赤く縁取った独特のデザインで、インド人の美的センスを反映したものだと思われ、ユニーク。

エアインディアの機体。ボーイング787だった

ビジネスクラスは今どきのコンパートメントで仕切られたタイプではないが、2-2-2の配列は非常にゆとりがあり、ビジネスクラスですら某ターキッシュエアラインズのように2-3-2という非常に安普請な航空会社とは大きな違いだ。隣は空席で、アメニティも充実しており、非常に落ち着いた空の旅ができた。ヘッドホンも遮音性に優れたものが配布された。残念ながらモニターが壊れ気味で反応が悪かったのが玉に瑕である。

エアインディアのビジネスクラスはゆったり落ち着いている

食事はやはりエアインディアということでカレーが出る。ちゃんと小さなナン付きという気合いの入れようである。デザートのフルーツコンポートはドラゴンフルーツなどの入った色合いが美しいものであった。

エアインディアの食事。ビジネスクラスのそれは、なかなかに豪華だ

ネット上の評判はあまり良くないエアインディアであるが食事はかなりいいため、(エンターテインメントにこだわりがなければ)行きの飛行機からインドを味わいたい人にはお勧めできると思う。少なくとも自分はけっこう気に入った。

ゆっくり英気を養いつつ、9時間半ほどでデリーに到着。

デリーの空港では預け入れ荷物がある場合いったん荷物を受け取り、いったん空港外に出て入国審査を行う。その後再度荷物を預けるという独特の流れを取る。

途中の通路では壁に手のモニュメントが飾られた独特の空間を通って行く。入国審査カウンター入国審査ではe-visaのコピーを提示する。指紋と写真を取られたが質問はほとんどなく、あっさりパスポートにハンコが押された。

謎の手のオブジェ。何か意味があるのだろうけど

入国審査後に再度チェックインカウンターでチェックインし、国内線ターミナルへ。ここには立派な貝のモニュメントが。この貝の意味するところははその後知ることになるが、入国時はかわいい貝だな程度にしか思っていなかった。

国内線ターミナルへ

チェンナイへ向かう飛行機で出された機内食も、相変わらずカレー。

チェンナイへの機内食

ウトウトしていると程なくしてチェンナイに到達した。

チェンナイでは現地旅行会社のスタッフが待ち構えているはずであるが、ゲートを出るとどこにもいない。これは困った。事前に手に入れていたSIMカードはデータ通信専用で、電話ができない。ゲート前で待ち構えている人々に話しかけて電話してもらったが、現地スタッフには繋がらず。困った。現地の人の助けを借りながら何個かのゲートを回って、その度にゲート前で待ち構えている現地人に事情を話して電話をしてもらう。暑さと焦りで汗がとまらない。これがインドの洗礼。しかしながらゲート前で待ち構えている人は困っていた自分を嫌な顔ひとつせず助けてくれ、南インドの人の良さというのを認識したし、本当に助かった。

ようやく電話がつながり、現地スタッフがやってくる。

ドライバーの車に乗り込み、Taj Coromandelホテルへ。

ホテルへ向かう車窓では汚らしい街並みと壁に所狭しと書かれたタミル文字が見えた。ホテルに到着し、チェックインしシャワーを浴びて就寝。

空港でのいざこざのせいもあり、就寝時刻は3時半をまわってしまっていた。

Taj Coromandelは5つ星だけあって快適だった

初日から手荒な洗礼を受けかなり焦ったものの、そういえばイランに行った時も初日では壮大にぼったくられたな、などと思い出していた。出だしが悪い旅行は大抵良い旅行になるということも知っている。なぜなら出だしが最悪であればその後のどんな経験も良く感じるものだからである。悪い出来事にもそれほど過剰に動揺しなくなったのは、色々な人生経験を積み多少なりとも成長したからなのかもしれない。

明日は朝9時に現地スタッフが出迎えてくれるとのこと。近郊の観光地であるカーンチプラム、マハーバリプラムをめぐる。