Le Chèvrefeuille

世界は遊覧、思い出の場所であり、われらは去りゆく者

オマーン(6) サラーラ観光、帰国

2/27

サラーラ半日観光

モスク、スーク、プランテーション農園、Al Balid Archaeological park

ハムダンプラザホテルへ(レイトチェックアウト)

2/28

0200 空港へ

0435 EK2382 サラーラ→0640ドバイ

0835ドバイ→2245羽田到着 

 

オマーン旅行の最終日は、サラーラ市内観光である。

本日は違うガイドが付くとAhmed氏は言っていたのだが、今日もホテルの前で待っていたのはAhmed氏である。実は昨日夜彼より連絡が来て、「私のボスの命令で明日も私が担当することになったので、よろしく。」とのことだった。

まずは市内で最も大きなモスクを訪れる。ここでは熱心なおじいさんがイスラームについての解説をしていたが、ガイドのAhmed氏が「彼はだれでも知っているようなことを話している。さっさと進もう。」と言っていた。相変わらずの適当さに笑ってしまう。

サラーラのモスクを訪れる

このモスクの内装はマスカットのそれほどではないもののなかなか凝っている。

次はサラーラの王宮をかすめて、スークへ。

こちらはインド人の多いゴールドスークとは違って、市民の生活の場となっている。乳香なんかもたくさん売っている。乳香は色や粒のキメの細かさによってランク分けされており、値段も異なる。さわやかでとてもいい香りで、少し柑橘系のニュアンスもある。今回は一番いい品質のものを200gほど買うことにした。もう値段は全くもって記憶していないのだが、大体2000円行かないくらいだったと記憶している。日本で買うと乳香は法外な値段なのだが、あれはほとんどが輸入による中間マージンなのだろう。こちらのスークは一通り案内されたのち、Ahmed氏がおいしいフルーツジュースをごちそうしてくれた。

スークの様子。右は乳香。白っぽいものほど品質が良く高価

次にアルバリード遺跡に向かう。

ここはかつて乳香の積み出し港として栄えていたとされる場所で、Y字型の入り江に沿ってモスクの跡や市街の遺跡などが残っており、遺跡としてはけっこうな規模を誇るものの発掘中の場所が多いという。遺跡の近傍にある博物館に、まずは案内された。前々国王の鎖国政策、そしてカーブース国王による国の開放と油田開発により国に富みがもたらされたこと。カーブース国王は国内の様々な地域に出向いて地元の人々の民意の掌握に努めたとされ、それなりに評価されていたようだ。彼は2020年に倒れ、現在の国王はカーブース国王のいとこにあたるハイサム氏である。

遺跡に隣接する博物館。古いクルアーンの写しなどもあった

さらっと博物館に案内されたあと、遺跡内を車に乗って移動。モスクや建物跡などの遺跡が現れた。モスク跡とされる列柱の広場は、なかなか見事。ポンペイのような派手さはないものの、往時の栄華が偲ばれる程度の規模ではある。

運河の向こうに集落跡が見える。右はかつてのモスクとされる列柱

観光の最後には、海岸沿いにあるプランテーション農園へ向かう。

夏場に降雨のあるサラーラではプランテーションによる農業がおこなわれており、ここではパパイヤやココナッツ、バナナなどが栽培されている。ここではココナッツジュースを奢って(ツアー料金に入っていると思うが)もらった。椰子の実の先端を切ると、中に空洞がある。ここにストローを直接さして飲む。中の液体は少し薄味な甘さと独特な風味があり、嫌いな人もいるらしいが個人的にはそこまでではない。それにしても旅先でココナッツジュースとは、花京院みたいだな。

プランテーション農園で、ココナッツジュースをいただいた

時間が余ったので最後にまたスークに寄って、乳香を買い足すことにした。

再度スークで時間つぶし

Ahmed氏と別れる前に、サラーラではどこのレストランがおすすめかを訊いてみる。彼は「僕のような太った男にいいレストランを訊くというのはいい選択だね!」と言って、Ayal Al Freejというレストランをおすすめしてくれた。二日間案内してくれたお礼を申し上げ、彼と別れる。

ホテルに荷物を置いたのち、先ほど教えてもらったレストランへ。このレストランはFamilyの入口と男性の入口が異なる、アラビア半島らしい仕様になっている。ビリヤニは大変美味だが量がやや多い。この地域の人は手で食べるのかもしれないが、フォークとスプーンを所望したところ、店の人が出してきてくれた。

オマーン最後の夕食はAyal Al Freejへ。大変美味だった

夕暮れのサラーラ市街

ホテルに戻り、仮眠。

夜の1時ごろに再度起床して、ホテルをレイトチェックアウト。一昨日と同じ細身の青年が迎えに来てくれた。サラーラの空港へ向かい、飛行機に乗り込む。ドバイでは約2時間半の乗り継ぎで、日本へ向かう便に乗り込んだが、こちらは残念ながらエアバスA380ではなくて、普通の1階建て飛行機だった。